Never Say Die!!: サブリナ・ノー・ヘブン
「ザ・ミッシェル・ガン・エレファント」
TMGEのラスト・アルバム。
本作リリース後、ラスト・シングル「エレクトリック・サーカス」でバンドは幕を閉じた。
本作収録ラスト#6のタイトルは[夜が終わる]・・96年からメジャーデビュー後、決して長いとは言えないむしろ短かった活動期間をフル・スロットルで駆け抜けて、そして過ぎ去っていってしまった。
#6は熱いロックン・ロール・パーティーの夜も明けてしまおうとしている一抹の寂しさと切なさを感じさせるインスト・ナンバーだ。・・そして、今は「二度とその夜はもう訪れることはない」のだという事実を冷たく突き付けられる。。
しかし、本作は繰り返し聴くにつけて、「すばらしく綺麗に、そしてカッコよく完結している」。
本作でミッシェル・ガン・エレファントのアルバムは終了したのだと素直に思わせる説得力と凄みを持っている。
・・願わくば、くだらない追悼企画やらリスペクトで「TMGE残りのメンバ以外」が彼らの曲を、「今の一過性ブームに便乗する行動」を取ることによって、この「カッコよく完結したストーリー」を地に貶めることはしないで欲しい。
メリッサは何を意味するのでしょうか?
「鬼(アベ)のギターが無ければTMGEは成立しない。」
これが、[マシュマロ・モンスター]から[デビル・スキン・ディーヴァ]迄、ほぼ全ての曲をリアルタイムで聴き続けて、そして同時に彼(鬼)のギターをコピーしようと試行錯誤し続けた10数年の筆者の個人的な経験則です。
#1
チバ的歌詞世界でロードムービーのような広がりがあるミドル・ナンバー。
前作「サブリナへヴン」の延長線上に作られたという背景からもあるのか、珍しく彼らのCD1曲目にしてはややおとなしい印象を受ける。
2・3曲目の激しい「ミッドナイト→デッドマン」への助走としてはちょうど良いのかも知れない。
"レコーダーを再生する方法"
#2
例の今でも伝説のように語り継がれる「Mステ出演」の以前からファンにはこの曲と「デッドマン~」は2個1としての認識が強かったと思われます。
単音低音弦のややハイ・フレット周りでこんなに長時間動きのあるリフは大昔の[キング]以来かも、、リフ自体にも似たようなフィーリングがあります。
ラストの「クラクショーンベイベー」と叫んでいるパートの歌と重なる裏のギターは[ロシアンハスキー]の間奏リフ並みのキャッチーな歌心。
#3
個人的にはTMGEの曲の「最終進化形」だと思ってる。
これまでの全てのアルバムで大なり小なりの音楽性変化(チバの歌詞世界/曲構成/コードの組み立て)なんかが年月とアルバムリリースごとにあったが、それらの漠然とした音楽的方向性の変化を全て突っ込んだうえで、それを極限まで凝縮し(短い尺で)コンパクトな1曲に纏めた形だと思う。
ギア・ブルーズ以降の楽曲のシンプル志向主義と「全く同じ4個くらいの循環コード」の中で楽曲にいかに広がりを持たせるかの追求、ロデオから見せはじめたチバの歌詞世界の変化、それら全てがこれまでで最高に高い水準で結晶化している名曲だと思う。
私は明日行っていた場合は、涙を流しません。
この曲単体だけを聴いた場合は「そこまで感動は得られない」という人の声もあるかもですが、古くは[ブギー]辺りから、[ブライアンダウン][ダニーゴー][ベイビースターダスト][リボルバージャンキー]等、少ないコード進行と可能な限りシンプルな音でカッコ良い音を追求してきた時代ごとの楽曲の変化の過程を感じながら本曲を聴いていただくと感想がまた違ってくると思いますよ。
#4
激しいナンバーはフルスロットルでリミッターぶち切りますが、こういうドゥーミーな黒くドロドロしたグルーヴ感が出せるのも忘れてはいけないTMGEの持ち味のひとつ。
ガコガコのベキベキ音色なベースの超自己主張がガッチリ支えているからに他ならない。
この手のグルーヴの元祖・昔のサバスで言うところのギーザー・バトラーっぽいと言うか、そのまんまな仕事をしております。
「サイハテは・・音の無い世界!」と叫ぶチバ節も感極まっている感じ。
#5
一聴するとスタンダードに聴こえるけれど結構TMGEの曲のなかでは「なんとなく異色感がある」ナンバー。終始疾走するのはいつものことなれど、展開が意外と複雑に多かったりヒネリが効いている。
実は収録曲中で一番キャッチーなメロだったりする。
#6
前作、「サブリナヘブン」、同時期シングル「ガールフレンド」にも繋がるメロディでのラスト・インスト。
#3デッドマン・ギャラクシー・ディズ
甲高い叫び声が楽しげに響いて
ピエロは「首吊ってそれでも笑ってたんだ」
「世界には必ず悪が付きもの」って
忘れかけてる頃、奴はフラっと来て言う、
デッドマン・ディズ!...
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