ウィル・ライト、シド・メイヤー、ジョン・ロメロ、クリフィーB――ビッグネームが語る「俺が影響されたゲーム」【GDC 2012】 - ファミ通.com
▲開始前の様子。クリフィーBとジョン・ロメロが立ち話してるのをシド・メイヤーが聞いてる横にウィル・ライトがいるとか、ちびります。 |
『シムシティ』などで知られるウィル・ライト、『シヴィライゼーション』シリーズなどストラテジーゲームの帝王シド・メイヤー、FPSの生みの親のひとりジョン・ロメロ、そして『ギアーズ オブ ウォー』シリーズのクリフ・ブレジンスキー……GDCでトンでもないメンツによる講演が行われた。これは、新旧のビッグネームたちが"自分が影響されたゲーム"を紹介するというもの。
今、彼女であるレニー·エリーゼゴールズベリイ、 ?
最初に登板したのはウィル・ライト。1980年代のApple IIのシーンを振り返って、『チョップリフター』や『Sundog』など、プログラミングテクを駆使した優れたゲームを紹介する。中でも影響を受けたとするのが『Pinball Construction Set』だ。
"Construction Set"はエレクトロニック・アーツが'80年代に出していたシリーズで、中でも本作では、ピンやフリッパーを置いて、自分だけのピンボールを作ることができる。グラフィック化されたツールで自分のゲームを作れるという、単なるゲームよりも一段上のアイデアに興奮したそうで、自分のステージをストレスなく作り込める優れたUIは、後年のライト氏のタイトルでも影響されているとか。クリエイターのBill Budge氏を「彼の商品は、使う人がクリエイティブになるようにパワーを与えてくれる」と賞賛。もちろんライト氏のシムシリーズも、そういう性格を持っていることは言うまでもないだろう。
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シド・メイヤーが紹介したのは、『Seven Cities of Gold』。1492~1540年という時代設定の探検ゲームで、メイヤー氏いわく「限界のないゲーム。今はこのころに比べ技術は100倍進歩したが、ゲームが100倍クールかどうかは疑問だ」と語る。そして、このゲームによって、歴史をゲームに取り込むことに惹かれるようになったのだと明かす。海賊、列車、文明……。メイヤー氏のゲームは、子供の頃に惹かれたものと歴史がミックスされて出てくる。
ランダムマップ生成も本作から影響された要素。なるほど、シド・メイヤー氏のゲームの多くがランダムマップを採用し、何度も遊べるゲームになっている。そして一種のオープンワールドゲームであることも賞賛していたポイントで、「この世界のどこかにクールな場所があり、ユニークなストーリーが展開される」という期待感でプレイヤーをひき込むことや、アクションやアドベンチャーなどゲームジャンルをミックスしている点なども合わせて、『グランド・セフト・オート』や『Sid Meier's Pirates!』、『マインクラフト』などに通じるものがあると指摘した。
いびきのオーディオクリップ
クリフィーBことクリフ・ブレジンスキーは、まず最初に幼少時代の自分を振り返った。ボストン郊外での日々を振り返る(ちなみに、いつかここを題材にしたゲームを作りたいとのこと)。「変な子供だった」と語るクリフィー少年が「任天堂ボーイ」となったのは、マリオの隠しブロックの存在に気付いてから。何気なくジャンプしたら空中に突如ブロックが出てきた瞬間、すべてが変わったのだという。やがて少年は、スコア投稿でトップに輝くまでになる。
そして紹介したタイトルは『ゼルダの伝説』。一風変わったCMに、ゴールドのカートリッジ。「ブランドっていうモノは大事だ。ゴールドのカートリッジだぜ?」と語る。そして「ミステリアスで本当のマジック。マップを紙に書き出したのはこれが最後だね」、「取り扱い説明書の匂いまで覚えているよ」と当時の興奮を伝えた。
また、『ザ エルダースクロールズ V: スカイリム』は現代でこのマジック感覚を持ったゲームだと評価。そして会場に集まった若いゲームデザイナーに向けて、「アイデアに困ったら子供時代に戻って刺激をもらうべきだ、そこにはすべてがある。絶対に何かあるから」と語りかけた。
最後に登場したのは、ジョン・ロメロ。往年のピンボールにはじまり、『Speedway』(1969)、『Dune Buggy』(1972)、『Pong』(1972)と往年のアーケードゲームを年代順に紹介して行って、最後に紹介したのが『パックマン』。岩谷徹氏を絶賛し、サウンド、筐体、ゲームから感じられるユーモアなど、あらゆる点で度肝を抜かれたと語った。敵にパーソナリティがあることや、迷路で追いつ追われつするというゲームデザインの新しさなど、既存のゲームジャンルに囚われない無限の可能性を教えられたとロメロ氏。「3面までは目をつぶってもクリアできたよ」とのこと。FPSジャンルを確立した自身の『Doom』や『ウルフェンシュタイン3D』だけでなく、業界全体に大きな影響を与えたゲームだと称賛した。
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