摺り脚: 映画(2010-27) ウルフマン
摺り脚: 映画(2010-27) ウルフマン
ウルフマン・・・この映画はキン肉マンに登場した日本からやってきた超人"ウルフマン"のスピンフもの。そう、リキシマン(アニメでの名前)ではなくウルフマン(原作での名前)です。吉野家ディス以上のゆでたまご先生の本気具合がわかりますね。
さぁ、みんなでウルフマンとゆでたまご先生の次回作を応援しよう!!!
はい、というわけで紅千雄出るとロ、いや、ベニチオ・デルトロ主演の狼男ものです。そろそろこんなオトボケに疲れましたか?。お付き合いありがとうございます、ちょい真面目にいきます。
同日上映のタイタンの戦いにあれだけ人が入っていたのですが、ウルフマンは日曜の午前中で10人いるかいないか???。なんだか年齢層も高くて、おじいちゃん・・・失礼、ちょっと場違いなほどお年を召した方が沢山いて、ちょっと印象的でした。
にちなんで名付け良い女の子です このウルフマンとタイタンの戦い、同日公開だけでなく大きな共通項があって。
タイタンの戦いは、レイ・ハリーハウゼンという特殊効果の先人リスペクトな作品だったと先日書いたのですが、このウルフマンのほうは"狼男アメリカン"、そしてマイケルジャクソンのスリラーの変身シーンなんかを手がけたリックベイカーという特殊メイクの職人さんが再び狼男を手がけたという、これまた80年代前半の作品的な話題満載。・・・どちらの作品も、それを一般の人に向けて売りにするにはあまりにもマニア的すぎますが。
さて、お話のほうはといいますと・・・
ロンドンで舞台俳優として活躍する主人公ローレンス・タルボット。ある日、一通の手紙が届きます。
差出人は、実家で父と暮らす兄の婚約者グエンで、「彼が行方不明になってしまった。助けて欲しい。」と 。
ローレンスは、故郷ブラックムーアに帰ることになります。その土地に足を踏み入れたのはどれだけ前のことか・・・。
タルボットの城に着くと、出迎えたのは父。しかし感動の再会にはならず、父はどこかそっけなく、それこそ朝送り出した学校からの帰りを出迎えるようなあっさりとした再会。
「兄さんを探さないのか?」
「その必要はもうないんだ。昨夜見つかったんだ、死体となってな。」
ジャスティン·ティンバーレイクは2012年にアカデミー賞授賞式に行きました 兄の亡骸は、皮を引き裂かれ無残な姿で発見されました。まるで猛獣に襲われたように。いや、猛獣のせいでは片付けられない人間的な憎しみのこもった殺され方をしているように見えます。
遺留品はただひとつ、彼が身につけていたジプシーのコインがひとつ。
いったい誰が?、なんのため?
街では「タルボット城は呪われている。」と噂され、警察はローレンスを付け狙うようになります。
・・・
まだこれで最初の10分くらいでしょうか。この後大きく展開しますのでお楽しみに。
思ったよりホラー映画でしたね。以前にも書いたけど、"ホラー映画"として売るのが良い作戦だとも思えないので、そんな風に言わないのはわかってますけど。
それに、「え?、ホラーって言うにはヌルくない?」というご意見にはこういいましょう。昔は"ホラー映画"って怖ければ怖いほうが人が入った時代があってですね、今とは逆に宣伝のほうがよっぽど怖い作品なんていっぱいありました。つまり、ホラー映画呼ばわりされた当時の映画も開けてみたらヌルい作品多いんですよ。
そんな意味も含めて、懐かしいホラー映画だなぁ、と。
そしてリック・ベイカーの件ですが、これがものすごい狼男アメリカン。いや、これいい意味になるのか悪い意味になるのか?。変身シーンとか、たしかに今時のクオリティには上がってるんだけど、「それにしても完全に同じじゃないか?」と思うくらい。僕らが中学生の頃にテレビで何度も目にした水谷豊の例のヤツと双璧の、あのまま(そう、そのまんま!)で。そして出来た狼男も・・・
ちょっと真面目に感想を書くと。
物語は、人間たち対狼男とし描かれるんですが、その中にあるのは集団心理対個人のようなお話で、僕は先日観たシャッターアイランドの影響か「ひょっとしてこの人たちはタルボット家を恐れるあまり、狼男に見えてるのは幻想で、本当は変身なんてしてないのか?」とか思いました。だって殺して死んでしまったら、落ち着いた人々の目には人間に戻って見えるわけで、渦中の恐怖こそが人々の中に魔物を生んでしまうのかな?とか。
そこまではちょっと深読みしすぎなんでしょうけど、そういうのを語ってる映画だとか、その他見ながら色々と想像してみると、また違った面白さが浮き上がってくるお話でした。
デルトロは、このところプライベートのパパラッチ写真ばかり見てて「大丈夫か?」と思ったんですが、大丈夫でした(笑)。パパ役のアンソニー・ホプキンスもやはりこういう役が似合いますね、黙ってるのが一番怖いというね。
兄の恋人グエンを演じるエミリー・ブラントがすごくキレイでした。この人、サンシャイン・クリーニングで良いキャラをやってくれたので覚えましたけど、こういう役をやらせてもいいですね。ちょっと好きかも。
見ようによっては子供だましなんでしょうけど、オチもよかったし、あまり小難しいフリなどせず、地味だけど何度も見れば味わいが深まるなぁ、と思わせる面白い映画でした。
どっきり演出に若干ご用心。
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